名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「くそっ、敵がとち狂う速度が、加速しているように思えてならん」
「我々も同じだけ加速すればいい。速度変化と加速度の限界値を同時に突破すれば、そこが爆心地(グラウンドゼロ)になる」


タイトル:マルドゥック・ヴェロシティ 2(小説:ハヤカワ文庫JA)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :寺田克也
デザイン:?
編集  :?
キャラ :フライト&ボイルド (86 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

えーと、実際の文章では速度変化は「ヴェロシティ・チェンジ」、加速度が「アクセラレーション」、限界値は「クリティカル」とそれぞれルビが振ってあったと報告。

硬質で圧倒的なアクション。眠らない男・ボイルドと金色ねずみウフコックはどうなるのか。前作を読んでいた方にもそうでない方に楽しめます。無論前作を読んでおいた方が楽しいのは言うまでもないことですが……。

それでは台詞解説。
敵(犯罪者)にさんざんにかき回されておかんむりなフライト刑事への返答です。本編でも「冷静さを保つためのおなじない」のようなものとして捉えられていますが、ものすごく印象的な一文でした。