名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

エクスプローラー4 仇敵撃破

タイトル:エクスプローラー4 仇敵撃破(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :きたやまだいし:北山大詩
絵師  :いしだあきら:石田あきら
デザイン:?
編集  :?

便利屋斡旋サイト「エクスプローラー」のすご腕、透は超透視力を持つ少年。その能力を活用してさまざまな依頼をこなしていきます。そこに超聴力も持つ少女・響なども加わり、やがては自分たちの持つ特殊能力の秘密に絡んだ事件にも関わっていくことに……。
第一部完結編。わざわざ第一部と銘打ってるところが気になります。あとがきで短編が出るかも・・・みたいなニュアンスでしたが、売れ行きしだいでは第二部もあり得るのかも。
きれいな、そして見事なクライマックスでした! 4冊というちょうどいい分量でもあるので、便利稼業な活劇を好みな方はぜひお試しください。まっとうにおもしろいです。

現代ファンタジーだととかく敵味方の能力がど派手になりがちですが、このシリーズでは確かに高性能な能力ではあるものの、制約も多く最終的に命の削り合いになる状況ではナイフや拳銃、スタンガンがものをいうあたり、かえって戦いの緊迫感が高まります。
謎解きなどにも無理がなく、次の展開がいつも気になる感じ。透、響、薫はどんな結末を迎えているのでしょうか。

最近身もふたもない、なんかもう半分読者置いてきぼりなご都合展開な作品を読んでダメージを受けたので、こういう良作にめぐり合えるのはうれしいですね。おすすめ。


シリーズ一覧


作品一覧


トラックバック

http://maijar.jp/?q=trackback/834
from ラノベ365日 on 日曜, 2006/11/26 - 01:44

仇敵撃破―エクスプローラー〈4〉北山 大詩 富士見書房 2006-11by G-Tools 【響が消えたのは、自分が優柔不断な態度をとってしまったからなのか、思い悩む透の元へ、エクスプローラーから...