名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

彩雲国物語―緑風は刃のごとく

タイトル:彩雲国物語―緑風は刃のごとく(小説:角川ビーンズ文庫)
作者  :ゆきのさい:雪乃紗衣
絵師  :由羅カイリ
デザイン:?
編集  :?

相変わらずテンションが落ちません。
気がつくといつの間にか12巻を数える大作になってますが、作品に変な偏りがないので誰にでも――それこそラノベ入門用に使えるくらいに広くおすすめできる物語です。中華風世界観で、女性初官吏を目指して、数々の逆風にもめげず秀麗さんはがんばります!
少女系な作品だけに秀麗に対して、逆ハーレム状態になってますが、そもそも舞台の背景となっている官僚政治、それも女性進出など考えられなかった時代の話だけに、当たり前の光景で違和感がないところもいいですね。

なお、この巻ではリストラの危機に直面して、秀麗が就職先を探して困っているところを例によってさらなるやっかいごとをいろいろしょいこんでしまうという内容になってます。(やや意訳)
社会人をやってるとなんかこう……実に身につまされる内容でもあります(苦笑


この作品の名台詞

「あのね、ガケップチなんだろ。ンな余裕ないだろ。まず自分だろ。他人にかかずらってる場合じゃないだろって」
「わかってる。自分のことだって何とかするけど、ついでになんとかできそうならなんとかしたいわ。濡れ手で粟つかむのだって、一粒でも多くつかむのが私の信条だもの」
「……それ、そんなたとえだったっけ」

→解説


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