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ブール・ノアゼット―世界一孤独なボクとキミ

タイトル:ブール・ノアゼット―世界一孤独なボクとキミ(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :らんじょうりく:藍上陸
絵師  :片岡人生
デザイン:?
編集  :?

誰も僕のことをわかってくれないとか言う、割と痛くてでも主体性のない主人公が、前の高校でのイジメをリセットしてやり直そうと入り直した高校で、いきなり個性的すぎるメンバーに囲まれてうんぬんという、学園コメディ系かと思いきや、学園内の新興宗教がどうのこうのとか、主人公は痛さ爆発だし、終盤の展開はあまりにも予想外すぎて、ほとんど「おいおいおいおい」とツッコむ領域すら突破して突き抜けてしまった、なんとも一言では表しがたいお話でした。
細かい部分はまるで覚えて無くても、強烈な印象は残すことでしょう。
ただしクセの強さも相当なもので、思想とかあるいは主人公そのものが人によっては全く受け付けないかもしれませんので、その辺にはご注意ください。
ちなみに表紙絵がなんかこれ大丈夫か、というような構図になってますが内容的には健全なのでご安心ください(違

しかし、スーパーダッシュは大賞受賞作の「黄色い花の紅」でも思ったけど、笑えるくらいに富士見ファンタジアとは受賞傾向が違いますね。一度比較分析でもしてみたいくらいですほんと。


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