名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

図書館内乱

タイトル:図書館内乱(小説:メディアワークス)
作者  :ありかわひろ:有川浩
絵師  :徒花スクモ
デザイン:?
編集  :?

人によってはもしかすると、なんか堅苦しい内容だと思ってるかもしれないのでここで名言。
「図書館戦争」「図書館内乱」は恋愛小説であり、娯楽小説です! 言論の自由だの義務だの権利だのと言った理屈は娯楽のおまけですおまけ。

その昔、少女時代に書店で買おうとした絵本がメディア良化委員会の検閲にあって取り上げられそうになった時、身を挺して本を護ってくれた「王子様」に憧れて図書隊に入隊した笠原郁。身体能力は人一倍、とりあえず考える前に体が動いて、それによる失敗も数多いよく言えば純粋、悪くいえば単純な新米図書士と、図書隊の奮闘を描いたものです。
本屋や図書館へのメディア良化委員会の検閲行為が力づくだったり、防衛する方も武力行使したりと微妙に荒唐無稽な設定なんですが、娯楽小説としてはそれが痛快だったりします。問題提起もあるにはありますが、それは二義的な物で説教臭くなく、まずは実に物語がおもしろい! あと、二巻に入って恋愛模様が多様化し、ますます恋愛小説としてすばらしいものになりました(笑)
ハードカバーですが、お値段に見合うだけの価値はある作品です。


この作品の名台詞

「お膳立てされたキレイな舞台で戦えるのはお話の中の正義の味方だけよ。現実じゃ誰も露払いなんかしてくれないんだから。泥被る覚悟がないんなら正義の味方なんか辞めちゃえば?」

→解説


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トラックバック

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from 本を読もう on 木曜, 2007/05/10 - 07:57

単行本でライトノベル風味、上手です。 自分は間違えて三巻目のこれから読んでしまったのですが、短編集っぽいので十分ついていけました。むしろひっぱり込まれました。軽快なやり取

from りょーちの駄文と書評 on 月曜, 2006/10/23 - 16:58

図書館内乱posted with amazlet on 06.10.23有川 浩 メディアワークス Amazon.co.jp で詳細を見るりょーち的おすすめ度: こんにちは、一龍斎貞友です(嘘です)。 昭和を代表する芸人のばってん荒...

from 怪鳥の【ちょ〜『鈍速』飛行日誌】 on 水曜, 2006/09/20 - 20:57

「図書館内乱」有川浩/著(メディアワークス刊)図書館戦争の続編です。さっそく読みました。もう、一気読みですよ。(^.^)で、感想。ここで終わりかよっ!?(-"-)・・・・・・・・・...