名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「なにか必ず理由があって人はなにかをする。いつか究極の科学だか数学だかで世界が説明できる。それはダメな男の子が夢想する、整然とした演劇のような世界。だけどそんなものはないし、永遠に来ない。前提として、いついかなるときでも理路整然とした世界なんてありはしない。偶然が重なり、ものごとは唐突に起こる。そして解決も納得もないままに流れ、エントロピーは増大していく」
「革命は起こらないし、大逆転も起こらない。輝かしいこと恐ろしいことがあったとしても、自分と関係のない場所でいつの間にか始まり、いつの間にか終わる。画面の向こうで、誌面の向こうでな。ここは平坦で退屈で、変化のないダルい世界。そこではダメな人間はいつまでもダメなまま。私たちは英雄や成功者どころか、失敗者や大犯罪者になることも難しい。何者にもなれはしないのだ」
「男の子は、おまえはそんなつまらない自分と世界に耐えることを覚えるべきだ。退屈と狎れあうのではなく、退屈を飼い慣らすべきだ。どこまでいてもすべてはダルいということが大前提とすべきだろう」


タイトル:TOY JOY POP(小説:HJ文庫)
作者  :あさいらぼ:浅井ラボ
絵師  :柴倉乃杏
デザイン:?
編集  :?
キャラ :山崎椎菜 (403 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

時間切れで解説の時間がないです(汗
さて、いくつか台詞を取り上げてみましたが、これである程度は作品の形が見えてきたかな?と思います。