名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

天使の3P!

タイトル:天使の3P!(小説:電撃文庫)
作者  :あおやまさぐ:蒼山サグ
絵師  :てぃんくる
デザイン:?
編集  :?

「まったく小学生は最高だぜ!」が再び。

溢れ出る小学生愛をバスケットボールで覆い隠した人気シリーズロリ……もとい「ロウきゅーぶ!」でおなじみ、蒼山サグの新作。
今度は小学生によるロックバンドです!
実際読んでみると実にあざとい内容ですが(褒め言葉です)、立て続けにラノベにはいろいろハードルの高い、スポーツ、そして音楽という内容を見事に敷居を低く誰にでも楽しめる形に落とし込んでくるその腕はさすがですね。
というわけでおすすめ。
まあ辛い世の中、すべてがうまくいくファンタジーがあってもいい。

中学時代にいろいろあって、高校には入学したものの不登校中の少年・貫井響。歌唱ソフトで作曲、ネットに投稿するのを趣味にしていたが、それを気に入ったファンの一人からぜひ直接会いたい、とのコンタクトが。迷いつつも承諾した響が実際に待ち合わせ場所にいると、そこにいたのは小学生だった!?
小学生が響の曲を気に入って、ぜひ演奏会をしたい!?

ぶっちゃけ、「現実はこんなにうまくいかねーよ!」とツッコミを入れる気になればいくらでも入れられます。
が、これは一種のファンタジー。小学生がヒロインなことで、そのファンタジー度合いが強調されていることもあって、特に抵抗なく受け入れられると思います。みなさんも存分に傷を癒されてください。まったく小学生は以下略。

ところで余談ですが、私この本を通勤電車の中で読んでたんですが、あのタイトルをみたであろう高校生には悪影響を与えたのではなかろうかといういらぬ心配を……だが表紙はエロくない限り隠さない主義なんだよハッハーッ!


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