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オカルトリック

タイトル:オカルトリック(小説:このライトノベルがすごい!文庫)
作者  :おおまくろう:大間九郎
絵師  :葛西心
デザイン:?
編集  :?

デビュー作「ファンダ・メンタ・マウス」では、個性溢れる文章で読者の度肝を抜いた作者ですが新作ではずいぶん普通になってまし……いや、普通、か? 一見そう思えたんですが、やっぱり何かが違ってました。

一応オカルト+ミステリ風味。
元狐憑きの少年が、超絶美女な安楽椅子探偵の使いっ走りとして奔走する話なんですが……

各キャラが、要素だけ取り出すとテンプレに見えて実はけっこうぶっとんでます。特にねえさん(表紙のお方)はどうなってんだ。いちゃラブ……なのか!?

元狐憑きの少年・玉藻は、超絶美女だけど引きこもりなオカルト専門探偵のねえさんの助手として働いている。物の怪付き、女子寮での連続放火事件などわけありな事件をいかにして解決していくのか?

はい、あらすじかくとすんごい普通ですね。
でもね、読み出すとわかるんですがまずねえさんの玉藻へのいちゃつきぶりが半端ないんですよ!
それも単純なツンデレ、あるいはデレにとどまらない、相当にめんどくさい感じの愛情。似たキャラをちょっと考えていたんですが、いそうでいませんね。イラストでもわかるように、タトゥーいれてちょいとブラックラグーンのレヴィなんか想像して、キャラがこれなのでギャップがすごい。
もう一人出てくる少女、イソラもなかなか癖ありの人物。

そして、ラスト。気分はぐいっと曲がるスライダー。


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