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覚えてないけど、キミが好き

タイトル:覚えてないけど、キミが好き(小説:一迅社文庫)
作者  :ひがともやす:比嘉智康
絵師  :のぞみつばめ:希望つばめ
デザイン:?
編集  :?

ほんの序盤こそ普通かな、などと思っていたらやっぱり甘かった。
さすが比嘉作品、どこか読者の予想の斜め上を突っ走る! おすすめ。

主人公は両親いない? 記憶喪失? はいはいテンプレだね……え!?
という感じ。なお、ダークではないので単純にラブコメとしてもなかなか楽しめます。

妹と二人暮らしをしている高2の少年・小衣吉足(こい よしあし)。両親を三年前に亡くしたショックで、身近な人ほど忘れるという特殊な記憶喪失になっている。
ある日、吉足のクラスに絶世の美少女浅海ゆららが転校してくる。
そして彼女の放った爆弾発言。
「私の元カレは…………小衣吉足です」
なにいいいいいいいっ!
もちろんというか、吉足は彼女のことを全く覚えておらず……。

で、あともうひとつ幸運がどうこう、という独自要素が入るんですがそこは読んでのお楽しみとしておきましょう。
レーベルカラーもあってかサービスシーンは実に多いですが(笑)、全体としてはいつものごとく軽妙な会話のやり取りににやりとしつつ、最後にはいい話でまとめてくれますよ!


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