名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「調査を始めた後に被害者が出た……それよりも早く解決していれば出なかった犠牲者だ。それがお前の沈黙の結果なら許すわけにはいかねえ」

「わしの知った事ではないの」
「人の生き死になどわしには大した問題ではない……忘れたか? わしは化物じゃぞ?」
「そもそもわしが何かを語ったところでお主はそれを信じるのか?」

「…………」

「わしは確かに主と契約でその命には従わねばならぬが…………それ以外の制限を掛けられておるわけではないしの。故に主が望まぬ限りは助言をする義務もない。尋ねられれば答えもするが、尋ねられなければこちらから何か言う必要もないわけじゃ」
「そこまで言うのならお前が最低とさげすむ我が主を呼び戻して懇願したらどうじゃ」
「どうかわしが全てを話すように命令して下さい、とな」

「……」
「いつか必ずお前は殺してやる」

「返り討ちにならぬとよいな」


タイトル:彼と人喰いの日常 2(小説:GA文庫)
作者  :かみさかねこ:火海坂猫
絵師  :春日歩
デザイン:?
編集  :?
キャラ :因幡朱音&黒衣 (186 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

紹介したいしたいと思いつつ、すっかり遅くなってしまいました。
ヒロインが真っ黒なダークな現代伝奇もの。封印されていた人外が、封印を解かれて主人公を主とする、というところだけなら全くよくある物語ですが、このヒロイン、主人公に従っているのはもちろんそれが契約だからですが、人間の行動をおもしろく観察しているからという面が強く、本来人間の鎖がつけられるような存在ではないのです。
ああ、実によいダーク作品です。

それでは台詞解説。
連続殺人事件の調査開始後に出た犠牲者。その危険を、黒衣は知っていながら黙っていたのでは?という疑惑(確信)を持つ朱音と黒衣とのやりとり。これぞなれ合わない人外! ちなみに主のいない場所でしゃべってます。