名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「何が『友達百人できるかな』だ。そんなに友達がいる人間がまともなわけがない。人のことを真剣に気遣っていたわってあげられる人が、百人も相手にできるわけないだろ! せいぜい、数人が関の山だ。人間は地球の裏側だろうと、近所のスーパーだろうと、いつだって異邦人(エトランゼ)なんだ! 人を傷つけないようにして、自分ばかりが傷つく、こんな僕らのほうがはるかに正しいんだ! カラオケ行ったり合コンしたり人生に不安も感じずに楽しんでいる連中がバグってるんだ! お前ら、全員敵だ!」


タイトル:エトランゼのすべて(小説:星海社)
作者  :もりたきせつ:森田季節
絵師  :庭
デザイン:?
編集  :?
キャラ :針塚圭介 (257 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

大学生活を描写する青春小説。
詳細については書影クリック。基本は「静」で、大事件などは起こりませんがささいな出来事を積み上げていくうちにやがて変化が……。おすすめ。

それでは台詞解説。
圭介も決して人間関係を作るのが上手くないですが、怒鳴っている相手は輪をかけてコミュニケーション不全だったりします。しかしまあ友達という言葉にいっそ怨念すら感じますね。