名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

ぷいぷい2!

タイトル:ぷいぷい2!(小説:MF文庫J)
作者  :なつみどり:夏緑
絵師  :なもり
デザイン:?
編集  :?

実によいツンデレお嬢様です。あっぱれ。

ランプの精うんぬんという設定はライトノベルではけっこうよくあるネタ……のはずなんですが、このシリーズではその味付けが実に上手い!
猫っかぶりのお嬢様はランプの魔神の一族で、呼び出されて主人の願いを叶えることで満足度ゲージを集め、魔神レベルをあげないとダメ。なのですが、「呼び出す時は事前に携帯で連絡しろ」とか、とにかく要求が多くどっちがご主人様かわかりません。「今から映画見るから呼ぶな」とかありえない。しかしそういうツンツンの中にふと見せるデレがよいわけで……。
ゼロの使い魔のルイズに転ぶ人なら、こっちもぜひ読んでみましょう。超!高い確率でこっちにも転ぶこと確実です(笑

また、会話のテンポが軽快で掛け合いを読むのが気持ちいいですね。
今日の台詞では一例をあげておきましたが、こうやってなにげに変な蘊蓄も放り込みつつニヤニヤできます。ラブコメ好きならぜひとも手を出しましょう。おすすめ。


この作品の名台詞

「失礼ねっ! 成績優秀なわたしが、珍回答なんかするわけないじゃない!」
「成績優秀って、自分の宿題は召使いにやらせてるからだろ。テストだって、お抱え占い師にヤマを張らせてるから点がいいだけじゃないか。抜き打ちテストには弱いはずだ」
「そんなことないわよ、失礼ね。何でも質問してごらんなさいな」
「古生代デボン紀から中生代白亜紀末の地層で発見される化石で、オウムガイのような殻をもった頭足類の名は?」
「えーと……。ダ……ダイナマイト?」
「狙ってるんでなきゃ、ある意味、希有な才能だな」
「過去を振り返ってちゃ、未来はやって来ないのよ!」
「せっかくのいいセリフだが、用法がまちがってるぞ」
「わたしは文系なのよ。文系の問題を出しなさいよ」
「『しかも~である』を使って短文を作りなさい」
「アシカもほ乳類である」
「けっこう理系だな」

→解説


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from ラノベ365日 on 木曜, 2006/09/21 - 01:55

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