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嘘つき天使は死にました!

タイトル:嘘つき天使は死にました!(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :はまわりめいじ:葉巡明治
絵師  :しらび
デザイン:?
編集  :?

第10回スーパーダッシュ小説新人賞<特別賞>受賞作。

実は早くに読み終わっていたんですが、うまく紹介文が書けず困って棚上げ状態に。で、先日のMAGネットのラノベ特集を見て、作者さんが19歳と知って(あらすじに書いてあったけど見てなかった……)、ああ発展途上なんだ、と自分の中で納得がいってようやく書きました。

ネガティブで死んでも構わないといつも思っている主人公の前に突如降ってきた天使には謎がいろいろ、という王道青春ストーリーです。多少変化球もあるけど。
コメディ部分とシリアス部分が、ちと喧嘩している印象がありますが、部分部分はよかったのでこれからに期待という意味も込めてご紹介。

小説家志望だが親にはかなわないというコンプレックスを抱える青年・夏彦。死んでもいいというネガティブな想いを持つ彼の前に空から天使が降ってくる。以来、夏彦につきまとう天使はその理由をこう告げる。
「キミは死にますよ」と。
天使は、近々死んでしまう夏彦の運命を回避しようとやってきたのだ……

ストーリーそのものは王道で、最初は超ネガティブで軽く考えていた「死」について、夏彦はきちんと正面から向き合うようになります。青臭いですが、後半にはなかなかいい台詞もあったり、綺麗な終わり方でした。
天使ちゃんはなんでこんな優しいんだ……。

前半は死ぬ死ぬ言いながらも天使ちゃんとドタバタ、かなりコメディ寄り。後半は逆にシリアス。ラノベでそれほど奇異な描写方法ではないんですが、どちらも単体では悪くないのにどうもコメディとシリアスが上手く噛み合わない印象が残ったので、今後の成長に期待ということで。


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