名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

なんでおまえが救世主!?

タイトル:なんでおまえが救世主!?(小説:スマッシュ文庫)
作者  :なかがわゆうすけ:中川裕介
絵師  :竹安佐和記
デザイン:?
編集  :?

レーベルがレーベルだし、タイトルは普通でも煽りが「史上最弱の勇者が誕生!」「世界の存亡はHP1の少女に託された」と、ちょいと気になるんで買ってみました。

……うーむ。
なんといったらいいんでしょう。大部分の方が似たようなことを感じると思うんで書いてしまいますが、たぶん予想とは違う話の展開と落ち方をします。

天使レミエルは、天界から「バベルの塔がもうすぐ崩壊し、世界が混乱に陥るので、お前は希望の子を危険から守れ」との命を受ける。地上に降りて、レミエルが見つけたのはアップル・りんこ。超虚弱体質の少女。この子がほんとうに救世主なのか?

キャッチコピーなどではコメディ色が強いようにみえるんですが、実は全然そんなことはなかったぜ! あと、文章があまりにも淡々としていてストーリー的には(たぶん読者の期待とは違う方向で)意外性もあったんですが、気がついたら終わっていたような印象が。

しかも挿絵は萌えとは程遠いっていうか……むしろ一昔前の児童小説っぽさを感じます。
これ企画書いてる人自身が挿絵担当なんですね。ゲームデザイナーとしては有名な方のようで。

挿絵から連想してはじめてああ、となったんですが児童書っぽいかも。あくまで「ぽい」だけですが、ラノベと思って読まない方がいいかと。先入観があると、自分みたいにどうにもできなもやもや感を抱えたまま読み終わることになります。うむう。


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