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モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)

タイトル:モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)(小説:このライトノベルがすごい!文庫)
作者  :たにはるよし:谷春慶
絵師  :奈月ここ
デザイン:?
編集  :?

第2回このライトノベルがすごい!大賞<大賞>受賞作。

もんのすごくテンポのいいラブコメ。
自業自得とはいえ、どんどん深みにはまる主人公に同情……はないな。うん、ない。

自分は選考委員の一人だったので応募時の原稿を読んでますが、一段とテンポがよくなってますねこれ。内容的には割と王道ですが、設定がうまくあとはなんといっても会話の応酬に尽きるでしょう。主人公のセルフツッコミがいやあ実に楽しい! おすすめです。

主人公の望月砕月・高校二年生。ごく普通……ではない。実はこの砕月、女性とみれば年齢は関係なく時には人間という枠さえ超えて、片っ端から口説きまくるという「ビョーキ」にかかっている。本心では反省をしようとも、口から飛び出すのは軽薄な台詞で、自分でも止められない。
そのビョーキが災いして、大和撫子な先輩、ツンデレ同級生との二股が発覚して修羅場っているというのに今度は謎の美少女にまで声をかけところ、なんだかややこしい『バグ退治』にまで巻き込まれてしまい!?

とにかく口説きまくりです。おもしろいのは本心が別なので、口説きシーンでは常にセルフツッコミが入りまくること。まあ結局、本心は敗北するんですけどね! これと女の子との会話も加わって、非常にテンポよく読み進められます。
行動は軽薄そのものなんだけど、一応ビョーキのせいだし、一人一人の女の子に対してはあくまで真摯に向き合うので憎めないんですよねどこか。1巻にして早くもハーレム状態になってますが、この先どうなっちゃうのか楽しみ。

ああ、そういえばtwitterかラ板あたりで、タイトルの改題についてあーだこーだという意見も見かけたんですが、その辺で引っかかってる人はあとがき読みましょう。実際に作品とあとがき読んだあとならきっとこのタイトルに納得すると思います。


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from 愛があるから辛口批評! on 水曜, 2011/09/21 - 20:03

モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣) (このライトノベルがすごい!文庫) 作者: 谷春慶,奈月ここ 出版社/メーカー: 宝島社 発売日: 2011/09/10 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 13...