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天使のレシピ (2)

タイトル:天使のレシピ (2)(小説:電撃文庫)
作者  :おとぎまくら:御伽枕
絵師  :松竜
デザイン:?
編集  :?

まず一番最初に声を大にして言いたいです。
2巻になって、内容がすごく進化しました! 恋愛ものを読む方にはだんぜんおすすめ。
1巻を読んでおくにこしたことはないですが、極端な話2巻から入ってしまうのもありです。

この「天使のレシピ」シリーズは、人の不完全な感情を修復するのが仕事の天使を鍵とした恋愛小説です。ただ、天使というのは鍵となっているだけで基本的には直球ど真ん中の青春恋愛ストーリー。正直なところを言ってしまうと天使がいなくても普通に成立するお話です。
それがあったので2巻に対しても、ある程度構えながら読みはじめたわけですが……
1巻ほどではないにしろ天使の存在意義はやはり薄目ではあります。しかし!
なによりも本筋の恋する少年少女の描写が実にすばらしい。一目でわかるくらい描写が格段に進化しています。私はもともと読書スピードが余り早くないんですが、ひとつひとつの描写が凄く気に入って味わいながら読み進んだので、よけいに読むのが遅くなってしまいました(笑)

というわけでこのシリーズを読んでない恋愛もの好きな方にはもちろん、万が一1巻は読了しているのに「天使いらなかったからもういいや」と2巻に手を出していない方がいたらその方にもぜひ読んで頂きたいと思います。


この作品の名台詞

「言えるチャンスのはずだったのに。演技だよってごまかして、逃げられるようにしておけば平気だと思ってた」
「辛いだけ?」
「……う」
「苦しいだけ?」
「……ううん。迷えるだけで、しあわせ、なのかも」

→解説


悪い虫は魔法で人間に変身させればいい。

→解説


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from ラノベ365日 on 日曜, 2006/08/27 - 15:47

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