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○×△べーす (1)ねっとりぐちゃぐちゃセルロイド

タイトル:○×△べーす (1)ねっとりぐちゃぐちゃセルロイド(小説:ファミ通文庫)
作者  :つきもとはじめ:月本一
絵師  :日高フウロ
デザイン:?
編集  :?

第12回えんため大賞特別賞受賞作。

あらすじとか帯を一切確認せずに読み始めたら、序盤のノリがかなりぶっとんでいたので電波系コメディだと思っていたら熱い野球小説でしたというサプライズが待ってました。

最初の電波はどこへやら(いや終止健在とも言えるのだけれども)、ページを追うごとに王道な青春ですスポ根です。ただ、野球小説としては気軽に読める体裁になってますね。おすすめ。まあ、個人的な指標としてスポ根はよほど出来が悪くさえなければプラス補正がかかるんですが、そもそも実力のある人だけが手を出す分野なのかスポ根で外れを引いた記憶は皆無ですね。というわけで……おすすめですええ!

入学式当日の河川敷。唐突に主人公の桂木は、テンションが無駄に高い謎の変態キャッチャー男に「投げろ!」と執拗に要求された挙句、ピッチャーに勧誘される。最初は勧誘を断っていたが、あまりの無理を押し通す勧誘攻勢に折れて、野球部を訪れるが、そこは異様なくらいに寂れていた……。

挫折と再起、そして恋愛とスポ根に必要な要素はばっちり詰まってますね。ただ、1巻でこういう展開になったとなると、正直2巻以降がどうなっていくのかさっぱり読めないわけですが……とりあえず2巻は絶対に買います!


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from monumenta librorum on 木曜, 2011/03/17 - 00:26

えんため大賞の特別賞受賞作。裏表紙の粗筋を読んでも、ほとんど何の話だが、分からないが、それほどリアルでもない野球物である。主人公は高校に入学して、一旦やめていた野球をや...