名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

僕たちは監視されている

タイトル:僕たちは監視されている(小説:このライトノベルがすごい!文庫)
作者  :さとだかずと:里田和登
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

第1回このライトノベルがすごい!大賞<金賞>受賞作。

なんといっても設定が非常におもしろかったですね!

特定の人にはわかりやすく例えると、ニコニコ生放送を使って視聴者(患者)に常時自分のプライバシーを公開し、患者の秘密意識を満足させている少女たちの青春を描いた物語です。

IPI症候群と呼ばれる、重度の情報依存症の患者を治療するため「IPI配信者」と呼ばれる、自分のプライバシーを公開して収入を得ている女子高生・小日向祭と彼女の親友・一葉。普通の人とは少し違う生活ながらも、毎日にぎやかな生活を送っている彼女達。そこへある日、もう一人のIPI配信者テラノ・ユイガが転校してくたことから大きな変化が訪れる……

うーん、青春ですね。ちょっと設定が特殊なんだけど、やっていることはこの上なく青春。
もっともこれ、祭がとある大きな秘密を抱えているためにさらに状況としてはややこしいんですけどね。
今、ユーザーによるニコニコ生放送がきちんと市民権を得てきたことや、逆に2ちゃんねるの情報だけを元にして事件とは無関係の第三者に迷惑をかけるバカが登場している世の中を見ているとまるっきりの夢物語ではないように思えてきます。おそるべし情報社会、などとわかったようなことを書いてますがとりあえず読者のみなさんは早く読んで祭の秘密を一緒に共有して下さい。


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