名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

エアリエル―緋翼は風に踊る

タイトル:エアリエル―緋翼は風に踊る(小説:電撃文庫)
作者  :うえのゆう:上野遊
絵師  :夕仁
デザイン:?
編集  :?

これはよいボーイミーツガール!

主人公とヒロインの出会いがあまりにも独創的だったこともプラスして(笑)、黒枠おすすめいっときましょう。
空戦ものという一面もありますが、そっちよりもまずは主人公とヒロインの関係ですね。
あ、一個注意しときますが、本気でネタバレが嫌な方は、巻頭カラー挿絵は見ない方がいいです。

ある日、政府軍と反政府勢力”レヴァンテ”の戦いに巻き込まれてしまったカメラマンの少年マコト。その時、「赤い亡霊」と呼ばれるレヴァンテのエースパイロットに命を救われる。レヴァンテのエースパイロットがまだ17歳の美少女・ミリアムだと知ったマコトは、レヴァンテのカメラマンとしての仕事を受けることになるのだが……。

あえてここには書きませんが、マコトとミリアムの出会いは中々に鮮烈です。鮮烈すぎて、二人の間にはあまりにも深い溝が出来てしまい「これ、本当にどうにかなるのか?」と思ったりしましたが、いやなんとかなるもんだ。
やっぱり恋はすべての原動力なんですよね、写真命!なマコトがカメラを放り捨てて助けようとするくらいには。
空戦シーンで、二人が文字通りの二人三脚で勝利をつかみ取るシーンには胸が熱くなりました。ああ、いいお話だったなあ。


この作品の名台詞

「どうすることもできなかったとか思ったらダメ。そうやって自分をだまして納得させる人はますます奪われる。だから抵抗しなくちゃ。お前の思ったとおりになんかなってやらないって、言ってやらなくちゃいけないの!」
「私は、私の空を奪わせはしない。誰にも」

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from monumenta librorum on 水曜, 2010/11/17 - 00:47

ヨーロッパ風の国を舞台にした空戦物。といっても、主人公の少年が、反政府勢力の美少女パイロットと知り合ってという話で、戦闘シーンもあるが、むしろ、ラブコメ風味の冒険物と言...