名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

天使から百年 魔人と主人と廃棄物

タイトル:天使から百年 魔人と主人と廃棄物(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :のりはらかなん:野梨原花南
絵師  :ここのか
デザイン:?
編集  :?

ロドーリーによって脅かされる世界。異世界から魔人を召喚して立ち向かう召喚アクション+学園もの。

と、さわりだけ説明するといかにもテンプレな話に思えそうですが……。
ところが、これがもう先の展開を読もうとする読者をいい意味で裏切ってくれます。
超展開などではなく、はっとさせられること間違いなし! 黒枠でのおすすめです。

英雄の子孫の家に生まれた少女・カイは、幼い頃からずっとロドーリーに立ち向かい殲滅することを期待され続ける。
やがて、ロドーリーに対抗する適性ありとして、ダーヴィス学院に入学することになったカイはそこでろくに状況の把握もままならないまま、ロドーリーと遭遇、わけの分からぬままに異世界から魔人を召喚しロドーリーと戦うことに。

世界を守ることにどうしても現実味を見いだせず、それどころか逃げることばかり考えてしまうカイはどうなるのか。
また、カイと魔人との関係とは?

理不尽な展開などひとつとしてないのに、1ページ先も見通せず、続きが気になって仕方なくあっという間に1冊読み終えてしまうことでしょう!
いやー、いろいろ言いたいのはやまやまなんですがこれ以上は読んでのお楽しみで。
少年系しか読まない人にはあまりなじみのない作家さんかもしれませんが、少女小説ではちょーシリーズなどでおなじみのファンタジーを得意とするベテラン作家さんで、さすがの貫禄といったところ。


作品一覧


トラックバック

http://maijar.jp/?q=trackback/4603