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付喪堂骨董店 7―“不思議”取り扱います

タイトル:付喪堂骨董店 7―“不思議”取り扱います(小説:電撃文庫)
作者  :おどうあきひこ:御堂彰彦
絵師  :タケシマサトシ
デザイン:?
編集  :?

アンティークと呼ばれる、特殊な力を持った骨董品に関わるミステリアスな物語。
そして、アンティークの偽物を扱う「付喪堂骨董店」でバイトをする来栖刻也と舞野咲の二人の不器用な恋愛ストーリーでもある連作短編ストーリーもついに完結。

もう言葉にならないくらい感動した! このシリーズにふさわしいラストでした。

あらためてこのシリーズおすすめさせていただきます。
ハーレム化するラブコメや、なにがあっても必ずハッピーエンドという結末などに食傷気味な方はぜひこちらを。
短編の切ない終わり方や、刻也と咲が時間をかけてゆっくりとお互いの距離を詰めていく様をぜひともご賞味ください。
気になった人は既刊の感想をのぞいていってもらうといいかと。

ネタバレたいが、ううっここは我慢か……。
ハーレムで主体性のない主人公が一山いくらで読めてしまうラノベにあって、刻也のような咲一筋!というタイプはそれだけでもう希少価値。
さらに最終巻で、今まで十分に語り尽くされたとは言えない咲から刻也への想いがついに明かされます。
咲かわいいよなんて言葉じゃもはや表現できないレベルですね。
そして、謎に包まれていた咲の過去や、刻也の秘密なども。

あー、なんとこういうことだったのか。
いまはただ、素晴らしい物語に出会えたことを喜びたいと思います。作者様、ありがとう!!

……できれば、都和子さんについて語られた外伝なんか1冊出ちゃうと言うことないんですが……(笑)


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from 愛があるから辛口批評! on 木曜, 2010/03/11 - 20:54

付喪堂骨董店〈2〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫) 作者: 御堂彰彦,タケシマサトシ 出版社/メーカー: メディアワークス 発売日: 2007/06 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 7回 この商...