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三流木萌花は名担当! 2

タイトル:三流木萌花は名担当! 2(小説:MF文庫J)
作者  :たぐちはじめ:田口一
絵師  :をん
デザイン:?
編集  :?

最近ちょっとしたブームになってる、現役学生だけどライトノベル作家の主人公が出てくるラブコメです。

まあすごく定番なのですが……
出版社から本を仕入れ、各書店に分配する取次の話がメインになってるところがちょっとおもしろいですね。

経営が傾いている出版社・三流木出版社長の一人娘でミツルギファイヤー文庫の編集者をバイトでやっている三流木萌花と、そこで新作ライトノベルを出した時任零路。ちなみに二人とも高校生。
まずはどうにか1冊目を市場に送り出したけど、萌花より「ただちに続編を書きなさい!」との指令が。そこで二人は夏休みを利用した合宿を行うことに。

とまあ、基本的にすごく定番な話なんですがちょっと変わっているのは、2巻のストーリーに業界最大手の取次である二刀出版販売のお嬢様・二刀華撫が絡んでくること。今までライトノベルでいろんなラノベ作家もの、業界ものを読んできましたがおそらく取次の話がここまで前面に出てきたのははじめてではないかと思います。

もちろんラノベっぽくいろいろアレンジされてますが、取次のことなんて全然知らない人も少なくないはずで、そういう人にとっては割と上手く説明されていたんじゃないかと。それだけでも読む価値あるんじゃないでしょうか。
まあ、もちろん「綺麗に」アレンジしてあるんで、「こんなん実態と違うんじゃ-!」とか書店員の方が読むと血の涙を流すかもしれませんが……。


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from お亀納豆のライトノベルまっしぐら on 日曜, 2010/01/10 - 10:47

著:田口 一 イラスト:をん 「━━私は、『売れる』本も『売れない』本も、『良い』とされる本も『悪い』とされる本も取り扱い、全国の書店さまに販売していただく。なぜだかわか...