名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「――九衛は、負け犬が嫌いだ」
「自分で自分を助けることを諦めてしまったヤツに、手を差し伸べる必要なんてないと思っている。そんなヤツは、一生めそめそしながら這い蹲っていればいいんだ」
「…………」
「でも――シロさまは、お優しいから、そんなヤツにも、手を差し伸べずにはいられないんだ。九衛は、そんなシロさまが大好きだから、だからおまえのことも助けてやる。シロさまが、そうお望みなら、不本意でも、手は貸すさ」
「だが――それは、シロさまのためだ。おまえのような負け犬のためではない。そのことを、覚えていろ」


タイトル:白山さんと黒い鞄 3(小説:電撃文庫)
作者  :すずきすず:鈴木鈴
絵師  :ここのか
デザイン:?
編集  :?
キャラ :九衛(くのえ) (302 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

内気だけど健気な白山さんかわいいよ白山さん。
ツンデレに席巻される昨今の作品の中で、こういうヒロインは貴重なのです。

それでは台詞解説。
白山さんを主人と慕う九衛。その九衛はある人物を助けるのですが、九衛は直情径行で裏表がなく(とかいいつつ意外とツンデレ気質なんだけど)、言いたいことはすぐ口に出すタイプ。そんな九衛なので護るべき対象であろうと容赦はしません。