名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「啓ちゃんはね、すごく気が利くし周りのこともよく見てる。でも最後のところで、他の人のために自分を変えたりしない人だと思う。京都から戻ってきてこれから、何度もあの登山みたいなことが起きるよ。ゆうはこれからも我慢させられるか、ゆうにできないことは放っておかれると思う」


タイトル:迷宮街クロニクル3 夜明け前に闇深く(小説:GA文庫)
作者  :はやしりょうすけ:林亮介
絵師  :つゆき:津雪
デザイン:?
編集  :?
キャラ :奥野道香 (244 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

現代を舞台の、ダンジョン探索RPGをモチーフとした群像劇。とにかく圧倒的に人の死がリアルです。惨たらしく死を描くという意味ではなく、つい昨日まで最前線で活躍していた優秀な探索者が、あっさり表舞台から退場してしまうという意味で。

それでは台詞解説。
実はこの台詞はほんの一部を切り出しただけなので、イマイチシーンの迫力が伝え切れてないですね……。探索者を恋人に持ったためにいろいろな面で苦しむ由加里に対して、ある決断を迫ってます。一般人と、そこから外れた者の断絶とは。