ゴールドベルグ変奏曲 HJ文庫
作者 :ごだいゆう:五代ゆう
絵師 :鈴木理華
デザイン:森山忍
編集 :?
ファンタジー好きならまず名前を知らない人はいないであろう五代ゆうさんがデビュー作直前(19歳のころ!)に書いていた作品を、あえて最低限の直ししかせず、当時のままの感性でのお蔵出しとなった作品です。
幻奏能力者オルガと星間監察官の普賢の運命の出会い。
なんといっても<幻奏>能力というのが大変魅力的で、文章なのですが、読んでいる内にどこからか映像や音楽が流れてくるような感覚を覚えます。
あえてごちゃごちゃ語ることはしませんが……いやあ実にいいお話でした。
この作品の名台詞
「あなたは他人が傷つくことに耐えられない人だ。すべてを自分でしょい込んでしまおうとする、たとえそれが、自分のせいでなくてもね。
それは他人が傷つくのを見るより、自分が傷ついて痛みをこらえるほうが楽だからだ、あなたは自分の血を流しながら、楽なほうへと逃げ続けているんだ。
あなたは臆病ものだ、しかし、強い。だがあらゆる人の傷をひきうけられるほど強くはないし、そんなことのできる人間はどこにもいない。もしできると考えているならあなたは単なるばか者か、救いようのない傲慢か、その両方かのいずれかだ。
もっとわがままになりなさい、リーベルセンさん。あなたはもっと、あなたのことを考えてやるべきだ」
作品一覧
『〈骨牌使い(フォーチュン・テラー)〉の鏡 (2)』
『パラケルススの娘 (4)』
『(骨牌使い)の鏡 (3)』
『はじまりの骨の物語』
『パラケルススの娘 5 (5)』
『アレクシオン・サーガ』
『パラケルスの娘 6』
『パラケルススの娘 7』
『パラケルススの娘 8』
『パラケルススの娘 9 メフィストフェレスは踊る』
『パラケルススの娘 10』
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設定はSFだが、音楽がネタのちょっと、ファンタジーっぽい話でもある。後書きによると、デビュー作の前に書かれたものを、若干手直ししたものだそうだ。最近のものとはちょっと...
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