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串刺しヘルパーさされさん ~呪われチルドレン~ HJ文庫

タイトル:串刺しヘルパーさされさん ~呪われチルドレン~ HJ文庫(小説:HJ文庫)
作者  :きむらこう:木村航
絵師  :中村哲也
デザイン:西村大
編集  :?

せ、説明が難しい……。
胸から背中にかけて、剣が貫いているという菊級の呪いがかかったヘルパー・さされさんが、やはり様々な理由で呪われた人間の多い家庭にヘルパーとして雇われ、そこの家族の絆を修復していく話。
かなり圧縮して説明するとこんな感じですが、この受呪者という設定がなかなかに変わってます。
呪いの形態も様々。
そもそも文章のテンポが実に独特。
のんびりページをめくるつもりで読まれたほうがいいかもしれません。読後感はかなりよかったんですが、おそらく序盤この作品のテンポに慣れるのに時間がかかり、通常の1.5倍から2倍くらいかけて読み終えました。
あ、そうそう。剣が背中に向けて貫いてるという設定なんですが、実際にそういう状態での体験レポとかを(知り合いの人にお願いした?)実施しているからなのか、作中での様々な描写が実に真に迫ってました。確かにあんなものつけてたらあちこちぶつけまくるよなあ……身体を張ったデータ収集の成果はかなり出ていたと思います。

とにかくあらゆる観点から独特な雰囲気をまとうこの作品ですが、なかなかいい話でした。
たぶん家族の絆がテーマなのかな?
ややこしい家族の問題を一歩一歩解きほぐしていく形です。


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from 「暁に、死す!!」PBM修羅道日記・出張版 on 土曜, 2006/07/22 - 10:17

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