名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

空と月の王〈2〉約束のカケラ

タイトル:空と月の王〈2〉約束のカケラ(小説:MF文庫J)
作者  :しもじまけい:霜島ケイ
絵師  :ギンカ
デザイン:かがやひろし
編集  :大喜戸千文

ボーイミーツガールでファンタジー。割と王道チックですが、細かい部分でいろいろ好きな部分が多いです。
鎮魂屋としては一族の中でもみそっかすな少年トキが、初仕事の中で召喚師の少女マユと出会い、どうにもほっておけなくなり(ぶっちゃけ一目惚れ)、共に旅をするロードノベルです。ありそうで見かけない、ちょっとひねった「召喚」や、下手すると主人公を完全に食ってる「叡智の右手」など細かいギミックがなんだか好み。なんとなく1巻を積んでいて、この度2冊まとめて読んだのですが少年の成長ものとしても期待できそうな予感です。
少女レーベルでの活動はかなり長く、「封殺鬼」シリーズはたとえ読んでいなくても名前は知ってる方は多いかと。私は霜島さんの作品は初体験だったのですが好感触だったので、別シリーズも物色してみようと検討中です。


この作品の名台詞

「銃声が聞こえた。――また殺したのか」
「ああ」
「言ってくれりゃ、俺がやってたのに。それくらい部下に命令しろって言っただろ」
「これは私が自分の責任において果たすべきことだ。おまえには関係ない」
「……たまには甘えてくれってことなんだがな」
「私を甘やかすな」
「……」
「甘える相手のいる人間は、弱くなる。私はここで弱くなるわけにはいかないんだ。だからおまえに甘えるつもりはない」

→解説


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