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アイゼンフリューゲル

タイトル:アイゼンフリューゲル(小説:ガガガ文庫)
作者  :うろぶちげん:虚淵玄
絵師  :中央東口
デザイン:?
編集  :?

どこまでも速く空を飛べ!
燃えです、ただひたすらに燃え。

レシプロ機によるスピードが理論値限界に迫って頭打ちになる中、世界の誰もがまだ見ぬ新しい心臓・ジェットエンジンを開発し、人間が遥か叶わぬ存在であった竜に挑もうとした男達の物語です。おすすめ。

単純にジェットエンジンを開発し、速く飛ぶことにひたすら闘志を燃やすという筋書きでも既に燃え要素は十分。
ですが、この世界では大空を支配する竜という存在を配置。さらに竜は武ではなく『どちらが速く飛べるか?』という理によって雌雄を決し、人間の飛ばす航空機も同列に扱われる……こんな設定が入れられたことによって、いつかは竜よりも飛ぶことを夢見るパイロット&開発者の集団のできあがり。

女っ気はテストパイロットの主人公の彼女ひとりだけで、あくまで脇役という実に潔い物語になってます。

無邪気に速さだけを求めるには周りの情勢がそれを許さず、成果は軍によって使われる運命にあるのですが、果たして……といういいところで話が終わってしまいました。
おおう、なんというご無体な寸止め。
早く、早く続刊を!!


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from monumenta librorum on 日曜, 2009/08/02 - 20:28

航空物のファンタジー。架空世界を舞台にしたジェットエンジンの飛行機の開発をテーマにした話。龍なども出てきて、スピードを競い合ったりもするが、開発の方がメインである。話は...