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いつか天魔の黒ウサギ3 神隠しの通学路

タイトル:いつか天魔の黒ウサギ3 神隠しの通学路(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :かがみたかや:鏡貴也
絵師  :かみやゆう:榎宮祐
デザイン:?
編集  :?

15分の間に連続して7回殺されない限りは不死身で、殺されてもすぐに復活してしまう身体を持つ少年・大兎。
彼が昔命を落としてしまった時に、自分の力をほとんどを代償にして大兎を救った魔女・サイトヒメアとの不器用な恋模様を追いつつも、次々と事件が起こって読書を全く飽きさせない学園ファンタジーです。

でも、なにげにもう一人の主役・生徒会長の男ツンデレが一番のみどころのような気が激しくしますね。いやほんとうに。

物語としては、前巻で飛ばしに飛ばしまくった反動か少し落ち着いた感じ。
そうは言ってもやっぱり「テンマ」という強大な力を持った謎の存在と大兎は渡り合うことになるんですが……。
いまのところ、たんに「6回までは命のストックがある」だけでこれといって身体能力は高くなく、頭脳が切れるわけでもなく、特殊能力を持つわけでもない、そんな大兎が、果たして今後ヒメアを守るためにどう変わっていくのか、ですね。
願わくばインフレで大パワーを振り回さず、智恵で大敵と渡り合っていくような展開があるといいなあ、と思いますがさてはて。

ああ、それからツンデレ生徒会長の月光と、”愛さえあればMになれる?”悪魔の少女・美雷の恋の行く末がすっごくきになります。
月光さんってば、あんだけ無茶苦茶で好き放題の扱いを美雷にしておきながら、どうも裏では常に気を配ってるっぽいしなあ。
ああいう恋もありなのね。


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