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ぼくと彼女に降る夜 ルナティック・ルーラー~狂濫を征する者

タイトル:ぼくと彼女に降る夜 ルナティック・ルーラー~狂濫を征する者(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :やちまたあゆむ:八街歩
絵師  :みさきくれひと:深崎暮人
デザイン:?
編集  :?

平凡な高校生の少年・清夢騎士は、”魔乖術師”と呼ばれる魔術師同士が最強を賭けて争う宴に巻き込まれ、魔術師の少女・ヨルに協力して共に生き残りをかけて争う内に、さらなる戦いへと誘われることになる……。
エリザベート編完結。
エリザベートの狂気っぷりが、半端じゃない! なんかもう完全に主役を食っちゃってますね。
狡猾な智恵を維持したまま内面がぶっ壊れた魔術師はどこへ向かい、どこに着地しようというのか?

おすすめに入れてありますが、これはひとえにエリザベート一人に対してのものです。
ナイトは、一人で暴走して勝手にピンチに陥るいつものパターンで自業自得な面もあるんですが、そういうナイトの性格を読み切って罠にはめまくるエリザベートのあくどいこと!
そんだけ狡猾なうえに、性格破綻者なのでやることむちゃくちゃ。絶対この人の近くにはいたくねー!ッて感じです。
いろんな作品の狂人キャラを見てきましたが、このキャラはかなりの極めつけですね。

それにしてもナナ、こんなエリザベートにそれでもついていこうなんて、ほんとにいい子だなあ……。


この作品の名台詞

「あたしは生まれたときからずっと独り、あたしに味方なんていなかった。でもそれを不遇と思ったことなんざない。あたしには味方なんて必要ない! あたしは独りで十分だ! あたしはただ、孤高である、それを証明するために、あたしは今まで生きてきたのさ、あはははははははははははははははは」
「あたしは独りで生きていく。それを証明するにはどうすればいい? そんな方法は一つしかない。あたし以外の全人類を皆殺しにしてやるのさ! その時こそ、あたしは誰にも依存しない、たった独りの完全な存在となれる!」

→解説


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from お亀納豆のライトノベルまっしぐら on 木曜, 2009/09/24 - 14:21

著:八街 歩 イラスト:深崎 暮人
「ナイト――わたしはあなたと一緒に、わたしのもう一つの夢を実現させたいと思うわ。そしてそれができるのは、わたしの隣にいてほしいのはあな