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くじびき勇者さま9番札 誰が大元帥よ!?

タイトル:くじびき勇者さま9番札 誰が大元帥よ!?(小説:HJ文庫)
作者  :しみずふみか:清水文化
絵師  :牛木義隆
デザイン:?
編集  :?

今度は世界大戦だ!
くじびきですべてを決めるという宗教国家で、運悪く?聖女にされてしまったメイベルが、その類い希なる発明力で世の中を革命していきます。
今回はとうとう西側世界と東側世界が対立、交渉が決裂して世界大戦に突入します!

最初は適度な蘊蓄ありのぬるめなファンタジーとしてスタートし、ふと気が付くとあらゆる蘊蓄を詰め込んだ物語に、さらにもう一化けして産業革命を超早回しで体験するという前代未聞のファンタジーになりました。
今回は世界大戦と言うことで、強大な敵のドラゴンを相手にするべく、タンカーに鉄板貼って航空母艦として運用したり、垂直離着陸機や、機銃の弾着修正ができるように曳光弾を仕込んだり、今回もメイベルの発明は留まるところを知りません。

それにしても産業革命の早回しという発想はかなりおもしろいですね。
ついこの間まで蒸気機関すらほとんど縁がなかった世界なのに、いつの間にか主要なところには電信網が整備されつつあり、ものすごい勢いで世の中が変化して言ってます。世界の方は、だんだんくじ引きですべてを決めるという設定もついでっぽくなりつつありますが(笑)、今度はご神託としてのくじびきの結果を素早く反映させるために電算機の発明が待望されるなど、とにかく次はどんな発明が出てくるのか読み進めるだけでわくわくします。
さてさて、次はいったいどんな驚き発明が出てくるんでしょうか。


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