名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「あら、執筆はしめきりがスタートラインですわよ」
「ゼノンのパラドックスはご存じですわね? 飛んでいる矢は止まっている、ですわ。しめきりが過ぎても、発売日の一ヶ月前に『念のためのしめきり』があります。三週間前には『本当のしめきり』があります。二週間前には『真実のしめきり』が、十二日前には『真理のしめきり』が、さらには『光速のしめきり』『涅槃のしめきり』『虚空のしめきり』が――」
「亜里沙さん専用の異常進行と一緒にしないでください……」
「時間をどこまでも分割して新しいしめきりを作っていけば、飛んでいる矢が永遠に矢に当たらないのと同じように、しめきりも永遠にやってこないのですわ。あたくしは原稿がせっぱつまってきますと、いつもこのことを考えて弓射をたしなみますの」
「ンなことしてないで原稿書けよ!」


タイトル:ばけらの!2(小説:GA文庫)
作者  :すぎいひかる:杉井光
絵師  :あかひと:赤人
デザイン:?
編集  :?
キャラ :黛亜里沙&杉井ヒカル (81 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

簡潔に言えば、楽しいラノベ執筆生活。
いやリアルでは楽しいかどうかわかりませんが(爆)、少なくとも読者にとっては。

それでは台詞解説。
もう腹抱えて大爆笑してました。そして爆笑した後に暗澹とした気分に。いや、コミケとか商業原稿とか体験するようになると締め切りネタってだんだん笑い飛ばせなくなるんですって!