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ソウルソードスーパースター 下 発動篇

タイトル:ソウルソードスーパースター 下 発動篇(小説:徳間デュアル文庫)
作者  :もりはしびんご:森橋ビンゴ
絵師  :緒方剛志
デザイン:?
編集  :?

ふとしたことで異能を得てしまい、自らの命をかけて戦う羽目になる巻き込まれ型現代ファンタジー。
森橋ビンゴという作者だけに、身構えて読み始めたんですが思ったよりまっとうな(笑)作りでした。
ただし、作者のカラーはやっぱり出ていて主人公の嘘吐き具合と、命をやり取りする羽目になるという異常な状況に対する諦めの悪さはかなりのものです。

夜空から落ちてきた流星をつかみ取ったことが、太曜の受難の始まり。その流星とは世界に100万降り注いだピースのひとつであり、多くのかけらを手にしたものはより多くの異能を手にし、100万すべてのピースを集めたものには神の力を得るという。
かくて、望むと望まずにかかわらずピースを持つすべての人間は戦いに関わっていくことになる……。

と、まあほんとに設定そのものはオーソドックスです。
ただ、主人公がギリギリまで覚悟不完了で日常生活に拘っていたり、そのくせとことん嘘吐きで敵を騙すことで勝利を得たり、誰が敵で誰が味方かの区分けが非常にいやらしい人の悪さを感じさせるのが、森橋ビンゴならではないかと思います。
この上下巻では話はほんの序章という感じなので、これからの展開次第でいかようにも評価は変わってきそう。
とりあえず次の巻次第?

綾波チックな女の子がかなりいい位置に。その代わり幼なじみは、太曜の日常を象徴する存在としてほんとは重要な位置にいるはずなんですが、いまひとつ扱いがぞんざいなような……(笑)


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from monumenta librorum on 木曜, 2009/01/01 - 15:10

主人公の少年が<ディバインソウル>の欠片を集める闘いに巻き込まれていく話。要するに、能力バトル系のアクション物になっている。この手の話としては、割と標準的な感じではある...