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ナインの契約書―Public Enemy Number91

タイトル:ナインの契約書―Public Enemy Number91(小説:MF文庫J)
作者  :にかいどうひろし:二階堂紘嗣
絵師  :超肉
デザイン:?
編集  :?

第4回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>受賞作。

ひねくれ者の悪魔を観測者として、悪魔と契約してしまった様々な人間の行く末を描写していきます。
こういう風変わりな悪魔が出てくる王道……いや、王道からは微妙に外れてるかな? ブラック成分やや多め。

この手の悪魔が出てくる話は、だいたい悪魔って偽悪ぶってる善人パターンが多く、人間を幸せにしちゃうんですよね。
実はこの作品でも全くの例外という訳ではなく、やや人間よりの節はあります。が。
出てくる人間がヤバめ。
特に「僕のベティ・ブルー」は非常にまっくろな話で素晴らしかったです。
いっそ全部救いのない話というのもそれはそれでみてみたかった気がしますが、読者がいなくなりそうなんでまあこれくらいの比率が限界ですかね……。


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