名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

激辛!夏風高校カレー部(いもうと付)

タイトル:激辛!夏風高校カレー部(いもうと付)(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :かぐらざかあつし:神楽坂淳
絵師  :きみひらゆうき:君平ユウキ
デザイン:?
編集  :?

読んでいるとむちゃくちゃカレーが食いたくなります(爆)

雰囲気的には「美味しんぼ」の恋愛絡みのエピソードに近いかも。メインはあくまで味勝負なんだけど、それに絡んで恋の行方も大事!みたいな。
読むと食べたくなるだけの魅力のつまった一作です。おもしろかった!

夏風高校カレー部の幽霊部員(作ることよりも食べることが第一の部員を指す)・桐野魁は、当然のごとく大のカレー好き。料理することも嫌いじゃないが、料理は勝負事ではないとばかり、カレー部が出場する全国高校カレー選手権からも距離を置いていたが、準決勝まで夏風高校が勝ち進んだときに部員の大半が怪我をしてしまい、大会に出場できなくなり、急遽魁をはじめとする幽霊部員一同が代わりに出場することに……。
大会までわずか一週間、その上勝とうという気迫も足りない魁たちに勝機はあるか!?

実は読むまではてっきりミスター味っこのような荒唐無稽なバカ小説だとばっかり思っていたんですが、大間違いでした。細かいレシピこそ出てきませんがこれ、たぶんちゃんと作ったらおいしく食べられます! ていうか食いたい! 誰か作って!

で、この辺の話に恋模様も絡んでくるという具合。どちらかというとストーリー重視型で、あまりキャラ萌えするタイプの話ではありませんが、やたら熱血しすぎていないのが逆に静かな熱さを感じさせます。


この作品の名台詞

「お前さ。すこしはおしとやかになったんじゃないのか?」
「なぜ?」
「いや、だって、ほら……」
「恋愛は恋愛。カレーはカレー。そして幼なじみは幼なじみ。魁とどうなったからって、幼なじみじゃなくなるわけじゃないでしょう? そして、いまは幼なじみの時間っていうわけ。わかる?」

→解説


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