名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

どろぼうの名人

タイトル:どろぼうの名人(小説:ガガガ文庫)
作者  :なかざとみつる:中里十
絵師  :しめ子
デザイン:?
編集  :?

説明不能。

百合小説なんだけど、うっかり魔球を投げてしまい「こ、こんな魔球を捕れるキャッチャーはいるのか!?」そんな作品です。
傑作か?と聞かれると、正直いいえと言わざるを得ません。
しかし、駄作と斬って捨てるには少々もったいない気がする光の片鱗が隠れている気がしなくもないです。

あらすじの紹介さえ難しい状態なんですが、一応仲の良い姉妹のはずなのに、なぜか姉の提案により「妹として」他の女性に貸し出される妹の話です。
ものすごく無理のある説明だけど、こんなん説明できるかっ!!
同一人物によって語られるのに文体を変えるわ、百合だわ、百合と言いつつストーリーが難解すぎて百合を売りにするには辛いわと、説明できないのでもうなんかどうにでもしてください、みたいな。
とにかく、王道な話よりも他の作家には書けそうもない作家の感性が光る作品を求める方向け。
今後大化けするか、もしくはふと気がついたら消えているか。
果たしてどっちでしょうね?


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from monumenta librorum on 日曜, 2008/11/16 - 15:18

小学館ライトノベル大賞の佳作受賞作。中学生の少女が姉により、古書店の店主である女性の妹に一時的になるように命令され、しばらく一緒に暮らす話。ある種の百合物ではあるが、ち...