名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

さくらら!

タイトル:さくらら!(小説:MF文庫J)
作者  :いとこうへい:伊都工平
絵師  :ミヤスリサ
デザイン:?
編集  :?

設定をさらっとなぞると、シャナのような現代ファンタジーの王道をひた走るはずが、気がつけば国道も県道もそれて私有地を走ってました、みたいな物語。さすが伊都公平、何を書いても自分色になってしまうようで…… 

行也は、高校進学の際に生まれ故郷である桜ヶ丘に戻ることになり、戻って早々桜羅(さくらら)騎士団の桜と出会う。桜ヶ丘というところは怪異の類と縁のあるところらしく、化け物とやり合う羽目に……

すごく説明端折りましたが、訳あり劇強の少女とか、少女を守護する騎士団員は行也を目の敵にしているとか、ひとつひとつの設定やエピソードは、定番の現代ファンタジーなのです。
が。
キャラクター同士の会話一つとっても、「これは萌えじゃない……よな?」という雰囲気がプンプンする上に、バトルシーンもやっぱりどこかが妙なのです(褒め言葉)
ただ、独特ではありますが前作の「モノケロスの魔杖は穿つ」に比べて格段に取っつきやすくなっているので、一度伊
都工平ワールドを体験してみてはいかがでしょう。入門編には最適かと。


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from monumenta librorum on 火曜, 2008/10/14 - 00:25

久し振りに故郷に帰ってきた高校生の少年が少女と出会って、戦いに巻き込まれる話。ストーリーだけ見ると、この手の話としては非常にオーソドックスな作りではあるが、やはり、設定...

from 愛があるから辛口批評! on 火曜, 2008/09/30 - 21:16

さくらら! (MF文庫 J い 1-5) 作者: 伊都工平 出版社/メーカー: メディアファクトリー 発売日: 2008/09 メディア: 文庫 「とりあえず、萌えな小説ではなかった、騙された人いるのかなあ?」 と...