名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

9S 9

タイトル:9S 9(小説:電撃文庫)
作者  :はやまとおる:葉山透
絵師  :山本ヤマト
デザイン:?
編集  :?

超絶的な頭脳を持ち従来の科学技術では到達し得ない発明を次々に生みだし、また身体能力そのものは並の人間程度しか持たないにもかかわらず、100%活用することで肉体の能力を極限まで引き出す少女・峰島由宇。そして真目家の血を受け継ぎ、「鳴神尊」と呼ばれるいわくつきの刀を操る少年・坂上闘真。
背景に重すぎるものを抱えた二人の、ボーイミーツガールな物語であり、超技術が次々と登場する息つまるSFでもあります。
いろいろラストまで秒読みの展開になってきましたが……いやこれ、着地点が読めませんよ?

ここに来てほぼ全部の情報は出尽くした……と言いたい所ですが、未だ由宇については謎が残されているようです。
そして由宇と闘真、ぐっと縮まったはずの二人の距離にそれでも横たわる謎の大きな断絶はなんなのか?
さらには鳴神尊にまつわる謎。
時空をも歪める現象が起こって、もはやなにがなにやら。
とりあえず深海からそういう手段で脱出するとは! その場面が脳裏に浮かんできて燃えまくりですよ! イラストほしかった!

……あー、そういえば今回挿絵はとてともなく残念なことになってましたね。
おそらくは紅のしわ寄せが押し寄せたものではないかと……116Pなんてもう、ね……。

しかし、気になったのは挿絵くらい。今からもう次の巻が楽しみで楽しみでしょうがないですっ!


この作品の名台詞

「君は馬鹿だ」
「知ってる」
「いいや知らない。君は君が思っている以上に大馬鹿者だ」
「そ、そこまで言う必要はないんじゃな……」
「ふふ、なぜだろうな。その馬鹿なところが私を安心させる」

→解説


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from 愛があるから辛口批評! on 金曜, 2008/09/05 - 21:22

「無事、海星編終了、しかし、これからどうなる?」 と思った第9巻です。  みんながそれぞれの場所で必死になった結果、勝ち得た勝利といったところでしょうか?  いろいろな別...