名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「ヒキョウは、簡単に見られる”過去”から目をそらしてたあんたも同じでしょ。せんせのこと、そんなふうに責められるの?」
「だって、こんな目にあったら”普通”はそうだよ!」
「普通だからそうしたって、ひどい理由ね。”普通”だから、お父さんのことぜんぶせんせのせいってことにした? ”普通”だから、いっしょにくらして、ごはんを食べられることにしがみついた? ”普通”に罪をおかして被害者ヅラなんて厚かましいのよ!」
「わたしは、メイゼルちゃんみたいに強くないよ!」
「ねえ、きずな。……弱いって言い続けたら、護ってもらえるつもり? あんた、さんざんお姉さんぶっておきながら、小学生のあたしより子どもなのよ」


タイトル:円環少女 (8)裏切りの天秤(小説:スニーカー文庫)
作者  :はせさとし:長谷敏司
絵師  :みゆう:深遊
デザイン:?
編集  :?
キャラ :鴉木メイゼル&倉本きずな (187 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

作品説明省略。
いやもうとにかく8巻はこれまでの集大成としかいいようが! 燃えすぎる! 逆境でも燃えは燃え!

それでは台詞解説。
今までの歪みがとうとう弾け、武原仁”先生”を糾弾するきずな。そこに割って入ったのがメイゼル。その歳に見合わない辛酸を幾多も経験してきた少女ならではの強さがあります。ちなみに過去が簡単に見られる、という下りはきずなが再演大系という魔術の後継者なので、過去は思うがままにのぞき見することが出来るという事実が根っこになってます。