名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

タザリア王国物語 獣面の暗殺者

タイトル:タザリア王国物語 獣面の暗殺者(小説:電撃文庫)
作者  :スズキヒサシ
絵師  :あづみ冬留
デザイン:?
編集  :?

王子の影武者が、とある事件をきっかけにほんものの皇子としてふるまうことに……。

最初は影の皇子・ジグリットを中心としたタザリアという王国の興亡を描写するのかなと思っていたんですが、巻を重ねるに連れそれは勘違いだったらしいとわかりました。
かんっぺきにジグリット一代記です。王国の興亡なんて刺身のツマよりもどうでもい……げふんげふん。
ただ、潤いの面で問題があると思ったのか4巻では少女神たるアンブロシアーナと、勘違いが助長されてジグリットを憎悪し復讐相手として追いかける踊り子ナターシにスポットを当てています。

もちろん、みなさまが崇め奉るヤンデレ神のリネア様は今日もご健勝です!!

アレな展開にあっさりなった後まったく描写されないあたり、本気で王国はどうでもいいらしいですええ。
この辺ライトノベルならではの割り切りの良さが伺えます。
相変わらずジグリットは大変な目に遭ってますが……その辺の説明はすっとばしてまして。

ジグリットに執着しまくりのリネア様、すごすぎです。
例えて言うと恋人に振られてそのまま逃げられたけど、想い人のことが忘れられず興信所に頼んでどこまでも追いかける、みたいな?(だいたいあってます
なんというかアンブロシアーナしかまともなレディはいないような……。
しっかしそれにしても全然大団円って想像の出来ないシリーズだなあ。いったいどういうオチになるのやら。


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