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くじびき勇者さま7番札 誰がくじびき女王よ!?

タイトル:くじびき勇者さま7番札 誰がくじびき女王よ!?(小説:HJ文庫)
作者  :しみずふみか:清水文化
絵師  :牛木義隆
デザイン:?
編集  :?

基本はファンタジーですが、そこに機械による技術の概念のある世界が舞台。
宮廷付きの最高の料理人にして、でもその本質は技術オタクといういろいろ何かが間違っている聖女・メイベルによる救世の旅。
本人にはそういうつもりはないんですが、行動すればするほど深みにハマって偉人扱いです。
技術うんちくを楽しめる人には絶対のおすすめ。

このシリーズの特筆すべき点は、ずばり産業革命に尽きます。
メイベルという不世出の天才が出現したことで、すべての歯車が噛み合い、大国間の戦争さえも逆に片方の技術が突出しすぎて戦いにすらならず、逆に死者が減るという……この発想がおもしろいですね。
ついこの間までは、カタパルトから射出するグライダーですらすごい発想だったのに、今やエンジン載せて自力で飛行機が飛ぶわ、火炎放射器とか、馬車から蒸気機関、そしてエンジンへと恐ろしい勢いで発展していく社会を見るのがもうおもしろいのなんの。
早回しで技術振興を見ているようなものですね。

それにしても本来は心ゆくまで開発と技術語りをしていたかったはずのメイベル、女王とか大統領とか! いったいこの先どうなっちゃうんですかね。世界連邦の議長とか?(ありそうな気がしてきた)


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