名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「ありがとう」
「よりえも、そうおもっているのよ」
「ばっ――
ばかやろうっ! お、オレはべつにそんなこと思ってねえからな! アホなことぬかしてんじゃねえぞ、織慧! い、いくらおまえだからってな、そういうてきとうなこと言ったら、まあ、許さねえってことはねえけど、と、友だちなわけだし、それくらい当然っていうか、だから感謝もクソもあるか、ボケ! だいたいだな、オレたちに尽くして尽くして尽くしまくるのが、夏彦、てめえの使命でもあり義務でもあるんだよ! なにしろ友だちなんだからな!」
「友だちってそういうものなんだね」
「あったりめえだろうが!」
「ちがうと思う」
「うるせえ! 黙れ、猫占い師! このオレがそうだっつったらそうなんだよ! お友だちってのはシモベの類義語だ! 下僕も従僕も友だちも似たようなもんだ! このオレと織慧の友だちになんて、そうそうなれるもんじゃねえんだからな! 言ってみりゃあ日本代表みてえなもんだ! だから、夏彦! オレたちの友だちになれた僥倖ってやつを、てめえのほうこそたっぷり感謝しやがれ! いもしねえ神とか仏とか抽象的すぎる天とかにじゃねえぞ! ちゃんとオレたちに感謝するんだ!」
「ありがとう」
「早っ! ためらいも疑問もナシかよ!」
「真鳥は夏くんのことをわかっていない」
「名字で呼ぶんじゃねえっつっただろうが、猫占い師!」
「うるさいほうの真鳥」
「てめえ……!」


タイトル:ANGEL+DIVE (1)(小説:一迅社文庫)
作者  :じゅうもんじあお:十文字青
絵師  :あおきしん:青稀シン
デザイン:?
編集  :?
キャラ :日比野夏彦&真鳥織慧&真鳥依慧、相楽希有 (219 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

おとぎ話的なつかみ所のない部分を持った物語。会話のテンポが独特なので、2人だけでは成立せず。
三人以上絡んでこそ。

というわけで、作品読んでないとわかりにくい部分がありますが、サンプルとして紹介。
まず依慧・織慧(よりえ・おりえ)という双子の姉妹がいて、依慧は超がつく行動派&ちとツンデレ、織慧は依慧と一心同体。猫占い師というのは幼馴染みの希有(きょう)のこと。
短くつっこみをいれているのは希有です。
後はまあともかく雰囲気をお楽しみください。