名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2

タイトル:生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :あおいせきな:葵せきな
絵師  :いぬがみきら:狗神煌
デザイン:?
編集  :?

舞台はほぼ生徒会室のみ、生徒会執行部の役員がひたすらバカ話(と、たまーに真面目な話)を繰り広げるというバカ小説です。
やはりどうも全4巻構想っぽいですね。
イラストの破壊力が非常に高い作品です。ストーリー至上主義でさえなければおすすめ。ただ、果たして最後まで息切れすることなくネタを出し続けられるのか!?

このシリーズについては挿絵なしで語ることはできないでしょう。
容姿で選ばれたミスコン形式の生徒会メンバーと、ハーレムのためだけに猛勉強して唯一学力によって生徒会入りした主人公。
主人公はデフォルトでセクハラ発言しまくりですが、会長くらいにしかまともに相手にされてないあたりが実に微笑ましい?ですね。
そして(なにせ一歩も生徒会室から出ないので)妄想によるサービスシーン。ねらいまくった表紙絵や、帯もひっくるめての作品で、萌えパワー全開です(笑)
何度も書いてますが舞台は生徒会室のみなので、どうしても変化に乏しくなるためどこまでネタを持続させられるかがカギでしょう。クセのありまくりな生徒会顧問の教師も投入し、残り2巻(たぶん)、失速することなく突っ走ってほしいと思います。
今のところはテンポのいいバカ会話の応酬が非常に心地いいですええ。

なお、自虐癖のある真冬がただいまのお気に入り。


この作品の名台詞

「ノートが嘘つきだったの! 私が悪いんじゃないの!」

→解説


「うぅ……真冬はやっぱり、駄目な子なのです。RPGキャラにたとえたら、序盤のパーティメンバー少ないうちこそレギュラーで戦闘に出して貰えますが、お姉ちゃんが加入したら即座に二軍落ちしてしまう子なのですよ。一人だけレベル低いままなのですよ。
回復魔法も使えないから、メニュー画面でも活躍できない、本格的に使えないキャラなのですよ……。『真冬しか使わないでクリア!』とか、むしろやり込みの対象とされてしまう、典型的な最弱キャラなのですよぅ!」
「ああ、真冬ちゃんがどんどん自虐的に!」
「うぅ……真冬なんか……真冬なんかっ、新規ヒロインが加入したら徐々に影が薄くなって、自然にフェードアウトしていっちゃえばいいんですよ!」
「壮絶だっ! ライトノベルキャラにとって、一番壮絶な覚悟だ! 死ぬわけじゃないから、見せ場もないという真の地獄だ!」

→解説


シリーズ一覧


作品一覧


トラックバック

http://maijar.jp/?q=trackback/2569