名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「ようやく、私にも七姫の形が見えて参りました。貴女のそんな顔が見たくて、あの二人は貴女を担いでいるのでしょうね」
「これより先、東和がどうなるか私共には計り知れません。そして、他の国が描く未来の絵図も、貴女のお二人が目指す先も私共には計り知れません。ですが、ここから先にどのような絵図が広がろうと、私と浅木は貴女に好意を持ちましょう。貴女が今のまま、そのお心のままでいられるならば、その不思議そうな瞳で世界を見つめているならば、その目に映る私共も変わらぬ立ち姿であるよう心がけましょう」


タイトル:七姫物語 第5章(小説:電撃文庫)
作者  :たかのわたる:高野和
絵師  :尾谷おさむ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :萌葱姫 (296 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

群雄の立つ戦記もの……ですが、各都市の象徴である姫からの視点で描かれることによって、独特の透明感を持った物語となっています。あまりアクションには興味なしとかいう方には断然のおすすめ。

それでは台詞解説。
この物語のかなめである七宮について、外から見るとこうなるという言葉ですね。一見、側近たる二人の軍師と戦士に好き勝手にされているようで、でも立てるべき所では立てられている、その理由について簡潔に語ってます。たとえイラストがあろうとなかろうと、その「瞳」についてはいろいろと想像したくなるんですよね……