名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

葉桜が来た夏

タイトル:葉桜が来た夏(小説:電撃文庫)
作者  :なつみこうじ:夏海公司
絵師  :もりいしづき:森井しづき
デザイン:?
編集  :?

異人種コミュニケーションと、ボーイミーツガール。
幼い時に家族を殺されて以来、”宇宙人”にひたすらに復讐心しか持っていなかった少年と、”宇宙人”の血を引く少女。大きく反発して直球で心をぶつけ合ううちに徐々に相互理解が芽生えて……。SFとしては王道のストーリーですが、実に気持ちよく読めました。おすすめ。

細かいストーリーはあえて書きません。十字架が降ってきます。
(間違ったことは書いてないけど、すごーく省略しました)
異人種であるアポストリとコンタクトするSFですが、そんなにSF臭は強くないので「SFは苦手」という方でも特に問題なく読めるはずです。
最初のコンタクトでアポストリと人間が多くの血を流したことが絡み、復讐心で全く心を開こうとしない学が、こうと決めたらてこでも動かない意志の強さで押し通す少女・葉桜に、反発して何度も何度も衝突。
ごまかさずに本気でやり合ううちに、相手の優しい部分を見つけて頑なだった心が動いていく様子はまさに青春。いい意味で青かったです。
なんとなく2巻が出そうな気がしなくもないですが、この1冊で綺麗に終わっても十分満足!


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