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ミステリクロノ 3

タイトル:ミステリクロノ 3(小説:電撃文庫)
作者  :くずみしき:久住四季
絵師  :甘塩コメコ
デザイン:?
編集  :?

基本的にエンタメとミステリというのは非常に両立が難しく、どうしてもどっちかに軸がぶれることになるんですが、これは比較的エンタメしつつ、「ミステリ風」でなくきちんと「ミステリ」として作品を作ってます。
元・天使の少女が、人間の個体時間を操作する特殊な銃・クロノグラフを落としてしまい、7つを回収してくるまでは人間にされてしまった……。
時間ミステリです。
ただし、操作される時間は適当SFのようにアバウトな運用ではなく、厳格なルールに基づいているのでミステリが成立するわけですね。

……今回も、ころっと騙されましたorz

3巻はいきなり緊迫した出だしからはじまって、真理亜の危機!という感じだったので、正直どうなることやらと思いましたが……うーんなるほど……読み終わってみれば、なるほど納得なんですが、相変わらずミステリできない脳味噌なのでかけらも結末が予想出来なかった(汗

今回は、かなり「人間」部分に踏み込んだ内容になってます。
ミステリはもちろんちゃんとやってますが、人間ドラマの方が主軸ですね。真理亜と主人公のすれ違いの原因が肝。ちょっと主人公の人間不信?というかひねくれっぷりにはいらっとさせられもしましたが、最終的にはまあよかったとしましょう。


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from 愛があるから辛口批評! on 火曜, 2008/04/15 - 19:41

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