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七本腕のジェシカ

タイトル:七本腕のジェシカ(小説:MF文庫J)
作者  :きむらこう:木村航
絵師  :芳住和之
デザイン:?
編集  :?

序盤は正直設定がさっぱり理解できなくて読み進めるのに苦労しましたが……
独自の設定てんこもり、設定スキーにはぜひともおすすめしたい作品。
かなり特殊ですが、『吸血鬼もの』です。←ここ注目

ファンタジーというよりは半ばSFといった方がいいように思います。
不死者である貴族を頂点とし、血を与える奴隷として貴族に使える献身士、そしてその両者以外の下層階級からなる汎不死社会。最後の審判とはちょっと違いますが、<刈り入れ>という人類淘汰の儀式のために、長い年月を費やしてきた人類。
もはやこの数行が既にわかりにくいですが、こういった設定だらけです。
そして最初に説明したとおり、非常に特殊な設定ですが吸血鬼もの。非常にややこしいのであえて説明はしませんので、興味を持った方は読むしか。吸血鬼を頂点とする社会で、圧倒的な能力を持ちながらも不死ではない、「七つの魔王を内包する」少女ジェシカがヒロインの話。

ただし、注意点が二点。
一点目は、物語は明らかに「続く」で終わってます。
もう一点は、主人公の献身士であるエドガーは終始迷っているので、見ていてかなりじれったいです。
そんな点はありますが、圧倒的なまでの独自設定が光りますね。


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from 吸血鬼の館††幻想館††[吸血鬼の手帖] on 木曜, 2008/05/08 - 01:26

 なんてところで終わるんだ! とんでもないところで次巻へ続くって!  貴族=吸血鬼が支配する遠未来というとどうしても菊地秀行の『吸血鬼ハンター“D”』を思い出します。  実...