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ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスと大いなる賭け

タイトル:ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスと大いなる賭け(小説:コバルト文庫)
作者  :あおきゆうこ:青木祐子
絵師  :あき
デザイン:?
編集  :?

ついにやった&やってしまった。
ええもうそう言うしかないです。なにせ貴族社会で身分違いの恋。
そんな簡単にことが運ぶはずもなく……。おすすめ。
「エマ」が好きな方はこのシリーズを読んで損はないと思います。
派手な部分はないけど、じっくりエピソードを積み重ねて各人物の心情を描き出してます。

恋が叶うドレスを作ると評判の店「薔薇色」。その店主であるクリス自身は普段地味な服ばかり着ていますが、ドレスを依頼した女性の今の心を、ドレスに表現することができる才能を持っています。
そんなクリスが、ある時貴族の跡継ぎで家柄もいいシャーロックと知り合い、やがてお互いだんだん相手のことが好きになっていく自分を自覚するのですが、貴族社会で公爵家の跡継ぎと仕立屋の娘がつり合うはずもなく……。
このシリーズでは、身分社会をきっちり書いているのでご都合主義の入る余地がなく、それゆえに正直物語がどう転ぶのか全く予想がつきません。コバルト文庫では読者の要請により(笑)、あまりアンハッピーエンドは存在しないんですが、さてこのシリーズの場合はどうなんでしょうか。
ともあれ、この巻は非常にみどころがいっぱいです! 15頁のクリスのイラストとか、あとはパメラファンも必見ですね。
さらに重要な一件もあるんですが、ネタばれすぎて書けません(汗


この作品の名台詞

「片思い、というものは、お好きではないですか、アディルさま」

→解説


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