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福音の少年 闇の王子―Good News Boy

タイトル:福音の少年 闇の王子―Good News Boy(小説:徳間デュアル文庫)
作者  :かじなおたけ:加地尚武
絵師  :中臣亮
デザイン:?
編集  :?

過去、彗星の衝突がきっかけで魔法という未知の力を手にし、今では魔法使いが当たり前に存在する世界の物語。
どこにでもいるような平凡な少年に過ぎなかった恵が、ホムンクルスの少女・アナや海外から留学する形でやってきた魔法使いの少女・エリカとの出会いなどを通じて徐々に成長していきます。
てかこの2巻で恐ろしい勢いでストーリーが展開して、息つく暇もありませんでした。
いやこれは本当におもしろいです!

この作品のいいところは壮大な魔法設定などはもちろんなのですが、日常部分にもあります。
たとえば恵の父親の象山などはその代表で、普段はどうしようもなくぐーたらなオヤジとしかいいようがなく、ろくな事をしてませんがどこか達観して世間を見ていて多少のことでは動じない。何か本当にいるような存在感があるんですよね。他の主役級キャラについても同じことが言えます。
青少年の性の描写も真正面から書いていますが、この青さ・初々しさがよいのです。
あえて一切ストーリーそのものについては触れていませんが、読まねば損です。
気がつけば、何かとんでもない役柄に立ってしまった恵の運命は果たして。あと、エリカの恋の行方も非常に気になります。


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