名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「なんですか、この、見ていると非常に腹が立ってくるおもちゃは!」
私はビシッとテーブルの上の物体を指した。愛らしいファンシーなウサギが、ゆっくりと首を左右に揺らし続けるおもちゃである。
旦那はタオルを私に投げ返しながら、ウサギ人形を手に取って、
「ゲーセンで取ったの。おかしいなあ、今流行りの癒し系おもちゃなのに。なんで腹が立つわけ?」
「その無意味な反復運動が許せないのです。このスピード時代に無意味でゆっくりした運動をするのは、私の不思議な踊りだけでいいのです!」
「あーあー、自分で言っちゃったよ」


タイトル:食卓にビールを6(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :こばやしめぐみ:小林めぐみ
絵師  :剣康之
デザイン:?
編集  :?
キャラ :私&旦那 (33 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

飄々としたSF的非日常な日常を描いたお話。女子高生理系オタク人妻作家最強。

さてそれでは台詞解説ですが……
人を食ったような作風を理解してもらうために引っ張ってみました。ちょっとでもこの妙なノリの一端がわかるとよいのですが。